倒産法・倒産手続きの種類

倒産法とは、倒産に関わる法律全般のことを指す用語です。倒産法の中で主なものには、破産法・民事再生法・会社更生法・会社法があります。また、倒産手続きにも同じように破産手続・民事再生手続・会社更生手続があります。これらは、清算型と再建型に大別されます。

■清算型の倒産法・手続き
倒産法のなかでも最も利用される法律が、「破産法」です。破産手続とは、経営破綻になった場合に、全財産を換価処分して債権者に弁済することによって債務の清算を行う方法です。

また、会社法の規定には、「特別清算」というものがあります。これは、株式会社に特化したもので、こちらも全財産を処分し、財産債権者に弁済・配当することで清算します。これも、倒産法の一種とみることができるでしょう。

■再建型の倒産法・手続き
倒産法のなかには、法人を消滅させることではなく、再建させることを目的とするものがあります。これを、まとめて再建型といいます。

再建型の倒産法の基本となるのは、「民事再生法」です。「会社再生法」は株式会社の場合の特別類型です。これらは、どちらも債務の減額という手段によって、経営再建という最終的な目標達成をはかるものです。

以上の清算型・再建型の手続きによる倒産処理のことを「法定整理」といいます。

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