民事再生と破産の違い

  1. 株式会社東京事業再生ER >
  2. 破産に関する記事一覧 >
  3. 民事再生と破産の違い

民事再生と破産の違い

会社の資金繰りが悪化し、事業を継続することが困難になった際には、民事再生や破産が選択肢となります。
しかし、民事再生や破産について深い理解のある経営者の方は少なく、多くの経営者の方が自社にとって最適な方法がどちらなのか悩まれています。

このページでは、破産に関連するテーマのなかから、民事再生と破産の違いについてご説明いたします。

■民事再生とは
民事再生とは、民事再生法に基づいて行われる、事業の継続が前提となる手続きのことをさします。
民事再生においては、事業を継続しながら再生計画案を立案し、債権者の多数の同意と裁判所の認可を得た再生計画を実行して、事業の立て直しを図ります。
事業の継続を目指す手続きである民事再生では、従業員のリストラなども行われるものの、事業を継続するために必要な人員は維持していくことになります。

■破産とは
破産とは、破産法に基づいて行われる、事業を廃止して会社をなくす手続きのことをさします。
破産手続開始決定の申立てが行われると、裁判所が選任した破産管財人が会社の財産を全て処分し、金銭に換え、債権者に平等に分配します。破産手続きにおけるこの分配を、配当といい、配当は債権額に応じて債権者に平等に行われます。

■民事再生と破産の違い
民事再生と破産の違いは、大きく2つあります。

①会社を存続させるか否か
民事再生は会社を存続させるための手続きですが、破産は会社をなくすための手続きであり、目指す方向が大きくことなります。

②経営者が財産の管理処分権を持ち続けるか否か
民事再生は、多くの場合経営者が会社の代表として、変わらず財産の管理処分権を持ちますが、破産の場合は破産管財人が全ての会社の財産について管理処分権を持ちます。

民事再生と破産のどちらを選択すべきかどうかについては、具体的な会社の資産や負債の状況、キャッシュフロー、債権債務の状態などを精査して判断する必要があります。

株式会社東京事業再生ERでは、東京都港区を中心に全国で、事業再生、倒産手続、自己破産、借金など、事業に関する問題全般についてご相談を承っております。問題は早めの対応が解決へとつながります。お一人でお悩みにならず、株式会社東京事業再生ERまでお気軽にご相談ください。

株式会社東京事業再生ERが提供する基礎知識

  • 早期の対応が重要

    早期の対応が重要

    破産を検討している場合、早期の対応が重要です。なぜなら、早期の対応...

  • 会社分割を利用した事業再建方法

    会社分割を...

    近年、事業再建の手段として「会社分割制度」が注目されています。 そ...

  • 民事再生と会社更生のそれぞれの特徴

    民事再生と...

    会社の資金繰りが悪化し、事業の継続が困難になった場合、事業の立て直...

  • 代表的な倒産手続き

    代表的な倒...

    ■破産手続とは 倒産手続のなかでも最も広く利用されているのが、「破...

  • 法人破産手続きの流れ

    法人破産手...

    借金の返済ができず債務超過に陥ってしまったり、投資に失敗して事業が...

  • 別会社を使った再生

    別会社を使...

    事業の全部、もしくは採算のいい一部を別会社へと継承し、そのまま事業...

  • 事業再生の支援

    事業再生の支援

    事業再生に対しては、官民ともに支援を行っています。 国が行ってい...

  • 倒産法・倒産手続きの種類

    倒産法・倒...

    倒産法とは、倒産に関わる法律全般のことを指す用語です。倒産法の中で...

  • 廃業の支援

    廃業の支援

    廃業を決めた後は、解散登記手続きを取ることになります。 しかし、解...

ページトップへ