会社の資金繰りが悪化し、事業を継続することが困難になった際には、民事再生や破産が選択肢となります。
しかし、民事再生や破産について深い理解のある経営者の方は少なく、多くの経営者の方が自社にとって最適な方法がどちらなのか悩まれています。
このページでは、破産に関連するテーマのなかから、民事再生と破産の違いについてご説明いたします。
■民事再生とは
民事再生とは、民事再生法に基づいて行われる、事業の継続が前提となる手続きのことをさします。
民事再生においては、事業を継続しながら再生計画案を立案し、債権者の多数の同意と裁判所の認可を得た再生計画を実行して、事業の立て直しを図ります。
事業の継続を目指す手続きである民事再生では、従業員のリストラなども行われるものの、事業を継続するために必要な人員は維持していくことになります。
■破産とは
破産とは、破産法に基づいて行われる、事業を廃止して会社をなくす手続きのことをさします。
破産手続開始決定の申立てが行われると、裁判所が選任した破産管財人が会社の財産を全て処分し、金銭に換え、債権者に平等に分配します。破産手続きにおけるこの分配を、配当といい、配当は債権額に応じて債権者に平等に行われます。
■民事再生と破産の違い
民事再生と破産の違いは、大きく2つあります。
①会社を存続させるか否か
民事再生は会社を存続させるための手続きですが、破産は会社をなくすための手続きであり、目指す方向が大きくことなります。
②経営者が財産の管理処分権を持ち続けるか否か
民事再生は、多くの場合経営者が会社の代表として、変わらず財産の管理処分権を持ちますが、破産の場合は破産管財人が全ての会社の財産について管理処分権を持ちます。
民事再生と破産のどちらを選択すべきかどうかについては、具体的な会社の資産や負債の状況、キャッシュフロー、債権債務の状態などを精査して判断する必要があります。
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民事再生と破産の違い
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